ピアノ導入テキスト「オルガンピアノの本」新版?旧版?どっち?
ヤマハのピアノ導入テキスト「みんなのオルガンピアノの本」。一度は手に取った方も多いのではないでしょうか?ヤマハのサイトには『1957年、初めて鍵盤楽器を習う生徒さんのためのメソードが誕生しました。当時の主な教育楽器はオルガンとピアノであったため、「みんなのオルガン・ピアノの本」として刊行され、導入教本として長く使われてきました。』とあります。
真ん中のドから始まり、最初から大譜表・両手を用いるスタイルです。テキストとワークブック全4巻が出版されており、全4巻を通して導入からブルクミュラー25のレベルまでなだらかにつなげることを目的としています。CD付きテキスト、先生と連弾できる全曲伴奏集なども出版されています。
余談ですが、『幼児のオルガンの本』という教材が一番最初のヤマハ音楽教室のテキストだそうです。「ピアノ」というタイトルですらない…。その後「幼児の本」(オルガンもタイトルから消えました…)、今の「みんなのオルガンピアノの本」(タイトル一新)となります。
初版から66年。今なお多くの方がレッスンで使用されていますが、2015年に「新版」が発刊されます。改訂された新版が出た場合、旧版と入れ替わることがほとんどですが、8年経った現在も新旧の両方が出版されています。
現在、新版:旧版の売上比率(冊数)は、4:1くらい。まだまだ旧版は根強い人気を誇っています。
では何故なのでしょうか?
出版社の担当者によりますと
「新版は教本のサポートを増やしております。長年ご愛用いただいているレスナーの方にとっては、旧版の方が指導の自由度が高いのかもしれません。」とのこと。
例えば、新版1巻・2巻の説明の中に
- 無理なく着実にレベルアップできるカリキュラム
- 曲ごとに何を学ぶのか、そのポイントを明確に表示
- 全ての曲にタイトルを付け、想像力が広がるイラストを描き下ろし
- 響きが豊かになる先生用の伴奏譜を併記
とあります。前出「サポートを増やしている」というのはこういったことで、至れり尽くせりなのですが、かえって使い辛いと感じて旧版を選択されている方がおられるようです。このような状況が続けば今後も並行して新旧の両方が出版されていくだろうと思われます。
というわけで新版と旧版、どちらを使用すべきか迷われている方は、是非ご参考ください。
これから先も、100年…200年…「みんなのオルガンピアノの本」は導入テキストとして
皆様に愛され続けることでしょう♡
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