静寂な水面に一雫の水滴が落ちて広がる波紋のようなピアニッシモまでも表現 ヤマハ電子ピアノ新クラビノーバ800(YAMAHA CLP-800)シリーズ販売店向き研修会でピアニスト米津真浩さんの演奏を聴いて

静寂な水面に一雫の水滴が落ちて広がる波紋のようなピアニッシモ。
荒れ狂う怒涛のような低音を鳴らし切るグランドピアノの筐体。
聴く人の心を揺さぶる表現力も持つグランドピアノ。

 

置き場所を選ばず、ご近所に迷惑をかけないメリットのある電子ピアノ。

確かにピアノの音はするのだけど、
弾いてみると本物のグランドピアノとは違うな・・・、
感情表現は難しそうだな・・・
電子ピアノにはこのようなイメージを持たれている方が多いのでは思います。

 

ところがです!

 

先日、販売店向き研修会でピアニスト米津真浩さんによる新しいヤマハ電子ピアノの演奏を聴く機会をいただきました。
メーカー曰く「グランドピアノさながらの演奏体験」と表現するだけあって、電子ピアノはここまできたか・・・と思わせる内容で驚きました。演奏される米津真浩さんの楽しそうに弾かれるお姿が印象的で、それだけ感情が音になる感覚が強いのだと感じ、今までの電子ピアノからはかなりの進化を実感させられました。

 

 

個人的な感想ですが。演奏された曲別に感じたポイントをお伝えしたいと思います。

 

ドビュッシー「月の光」
まるで息を呑む”音が鳴るか鳴らないか”という繊細な弱音からダイナミックな展開まで見事に表現されていました。
もちろん、米津真浩さんの演奏が素晴らしいのですが、静寂な中でのピアニッシモの音から、ダイナミックなフォルテまで、聴き手が引き込まれるような素晴らしい体験を得ることができました。
従来の電子ピアノでは弱いタッチで弾くと小さな音が出るのですが、グランドピアノで強く弾いた音のボリュームが小さくなっただけで引き手の感情が伝わりにくい・・・イメージでした。
ヤマハ電子ピアノ新クラビノーバ、ここまで表現するのか!と驚きました。

 

ショパン「幻想即興曲」
クラシックの中でも速弾き!の代表曲。まるでグランドピアノのような粒の立った心地よい速いパッセージの流れを表現していました。CLP-800シリーズのタッチの強さ、速さに加えて新たに深さまでセンシングする「グランド・エクスプレッション・モデリング」による微妙な音の変化が、今までの電子ピアノにありがちな均一さを、自然な響きにしたのだと感じました。

 

ショパン「英雄ポロネーズ」
グランドピアノの大きな筐体をフルに使って迫力を出す曲ですが、今回のCLP-885での演奏は低音オクターブの速いパッセージが、まるでグランドピアノで聴いているような迫力を生み出していました。ダンパーペダル(右のペダル)を踏んだときに加わる弦共鳴音、生じるノイズの再現、鍵盤を押したときに加わる弦共鳴音、アリコートの響き具合、ピアノ本体(響板や側板、フレームなど)の響き具合、CLP-700シリーズから進化した「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」をフルに活かされていると感じました。

 

ヤマハ電子ピアノCLP800シリーズ・ハイブリッドピアノAvantGrand NU1XA 比較表

 

新響楽器西宮オーパス店では、ヤマハクラビノーバ800シリーズ　CLP-885 / 875 / 845を展示しております。

是非、新しい電子ピアノを店頭でご体験ください。

※CLP-835は8月末より展示予定です。