シンセの視点で読み解く!新エレクトーンSTAGEA(ステージア) ELS-03「VCMオルガン音源」の実力とは
2026年2月発売の新エレクトーン
STAGEA(ステージア)ELS-03 のお披露目が、いよいよ間近に迫ってきました。
新響楽器では、2月21日に開催する
「発売記念コンサート&試弾会」 にて、はじめてお客様にELS-03の音を体感していただく予定です。
ELS-03は、STAGEAシリーズの中でも約12年ぶりとなる新モデル。
さまざまな新機能が搭載されていますが、その中でも特に注目したいのが
「VCMオルガン音源」 です。

目指しているのは「ハモンドB-3 + レスリー」サウンド
VCMオルガン音源は、いわゆる 「ハモンドオルガンB-3 + レスリースピーカー」 のサウンドを目標にした音作りです。
イメージしやすい例としては、
NHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」主題歌の冒頭で鳴っているオルガンのサウンド。
POPSの中で存在感を放つ、あの“うねり”のある音色です。
[ばけばけ] 主題歌 ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」オープニング(ノンクレジットVer.) | 朝ドラ | NHK - YouTube
従来のエレクトーンにも「オルガンフルート」は搭載されていましたが、
工夫してもPOPSで耳にするオルガンとはどこかニュアンスが違う、と感じる方も多かったのではないでしょうか。
今回のVCMオルガン音源は、
その“あと一歩届かなかったリアルさ”を大きく前進させている印象を受けます。
シンセサイザーの流れから見る ELS-03 のオルガン音源
ヤマハのシンセサイザーを見てみると、2020年に
ステージキーボード「YC61」 が発売されています。
このYCシリーズのオルガン音源は、非常に評価が高いことで知られています。
現時点ではまだELS-03の実機に触れていませんが、
公式サイトの写真や仕様を見る限り、YC61に搭載されているVCMオルガン音源の系譜、もしくはその流れを汲んだ音源である可能性が高そうです。
ドローバーによる音色変化や、演奏中の音作りのダイナミクスなど、
「オルガンらしい表現」がどこまでエレクトーンで再現できるのか、非常に楽しみなポイントです。
【ドローバーを使った音色変化が見どころ】YC61 Stage Keyboard and Drawbar Organ
【冒頭〜2:00がオルガン音色】Winter NAMM 2020 | YC61 Live Performance | Stefan Jernståhl
POPSの現場で評価される“オルガン音色”
POPSの世界では、
など、オルガン音色を重視したステージキーボードが多数使われています。
それだけ POPSアンサンブルにおけるオルガンの存在感が大きい ということでもあります。
その中でも、ヤマハYCシリーズのオルガン音色は
「実用性が高い」「現場で即戦力」と高く評価されています。
この流れがELS-03にも反映されているとすれば、
エレクトーンの活躍の幅は、POPS・バンドサウンドの分野でも
さらに広がっていくのではないでしょうか。
ELS-03のVCMオルガン音源で再現できる“オルガン奏法”
ピアノを弾いてきた方がオルガンに触れると、
その奏法に驚かれることがよくあります。
- グリッサンドの多用
- 鍵盤を“叩く”ようなリズム的なアプローチ
- ドローバー操作によるリアルタイムな音色変化
- 指の形が考えられない!(猫の手じゃない)
指の形まで真似する必要はありませんが、
グリッサンドやペダル操作を取り入れることで、
POPSで聴くオルガンらしい表現にぐっと近づきます。
ELS-03には上下+ペダル鍵盤、VCMオルガン音源、VCMロータリースピーカー、そして「9つのスライダー」が搭載されおり、ドローバーによるオルガン特有の音色変化も楽しめそうです。
まとめ:ELS-03はオルガン表現の可能性を広げるか
実機に触ってみないと最終的な評価はできませんが、
VCMオルガン音源の搭載によって、ELS-03はこれまで以上に
- POPSで“使える”オルガンサウンド
- 演奏中の表情づけがしやすい音作り
が期待できるモデルになりそうです。
発売日以降、なるべく早いタイミングで店頭展示を予定しています。
実際のサウンドや操作感を体感していただけますので、
ぜひ店頭でその進化を確かめてみてください。
ELS-03シリーズ4モデルの主な違いを比較しています。あなたにピッタリのモデルをお選びください。
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良くある質問
- ELS-03シリーズとはどのような製品ですか?
ELS-03シリーズは、ヤマハの最新エレクトーン(電子オルガン)シリーズです。多彩な音色・リズム、進化したインターフェース、「ライブエクスプレッションコントロール」やアフタータッチ機能により、演奏者の感性や想いをリアルタイムに音へと表現できます。3段鍵盤で一人で豊かな演奏表現が可能なモデルです。
- ELS-03シリーズにはどのようなモデルがありますか?
シリーズは大きく2つのラインアップ(クラス)に分かれています。
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クラスG: 演奏の幅を広げたい方におすすめのスタンダードモデル。ライブエクスプレッションコントロールやアフタータッチエクステンションを搭載しています。
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クラスX: クラスGの機能に加えて、FSX-i鍵盤・ポリアフタータッチなど表現性をさらに高めたフラッグシップモデルがあります。モデルの詳細比較は製品ページをご覧ください。
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- 初めてエレクトーンを使う場合でも扱えますか?
はい。ELS-03シリーズでは初心者向けの「シンプル」カテゴリーのレジストレーションが充実しており、はじめての方でも弾きたい曲をすぐに演奏して楽しめる構成になっています。また、直感的に操作できる9インチ大型液晶タッチパネルも搭載されています。
- モデルによる機能差は何ですか?
モデル間では、搭載される鍵盤(FSX-iなど)、ポリアフタータッチ対応、ペダル鍵盤の有無、スタンド・付属椅子の仕様などに違いがあります。詳しい比較は製品ページの「モデル比較表」をご確認ください。
- どのような音色やリズムが使えますか?
内蔵音源としてAWM音色1,697種類、プリセットリズムパターン1,009種類を搭載し、幅広いジャンルの演奏に対応します。さらにクラスXモデルではVA音源94も追加されています。多彩な「レジストレーションメニュー」からすぐに演奏を楽しめます。
- 演奏表現の幅を広げるためのおすすめ機能は何ですか?
ライブエクスプレッションコントロールと進化したアフタータッチの併用により、演奏中に瞬間的な音色変化やニュアンスの表現が可能です。また、ポリアフタータッチ(クラスX)を活用することで、より高度で細やかな演奏表現を実現できます。
- 「ライブエクスプレッションコントロール」とは何ですか?
演奏中にスライダー、エクスプレッションペダル、フットスイッチなどに様々なパラメーター(例:音色フィルター、リズムミュートなど)を割り当て、リアルタイムで音を変化させるための機能です。直感的な操作による多彩な表現が可能になります。
- ホリゾンタルタッチとは何ですか?
鍵盤を押さえたまま、指の重心を左右に動かす演奏法。
ビブラート などの音色や音のニュアンスを変化させる演奏表現機能です。ホリゾンタルタッチを使うことで、次のような表現が可能になります。
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音を揺らすような自然なビブラート表現
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指を滑らせることで生まれる音色の変化
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管楽器や弦楽器のような、息遣いや弓の動きを感じさせる演奏
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シンセサイザー的な、連続的で滑らかなサウンドコントロール
力を強く押す必要はなく、指を動かすだけで音が変化するため、演奏中も無理のない自然な操作が可能です。
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- アフタータッチとは何ですか?
鍵盤を押したあと、**さらに押し込む力(圧力)**によって音量や音色、ビブラートなどを変化させる機能です。
複数の鍵盤を同時に押している場合でも、すべての音に同じ変化がかかります。
特徴
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指の力加減で音の表情をコントロールできる
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シンセサウンドやストリングスなどの表現に有効
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全鍵盤共通の変化(チャンネル・アフタータッチ)
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- ポリアフタータッチとは何ですか?
鍵盤ごとに圧力を検知し、押している鍵盤それぞれに異なる変化を与えられる高度な表現機能です。
特徴
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同時に弾いた音でも、音ごとに表情を変えられる
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メロディだけを強調、和音の一部だけを変化させることが可能
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よりアコースティックに近い、繊細で立体的な演奏表現を実現
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- VCMオルガン音源とは何ですか?
VCMオルガン音源は、ELS-02のオルガン音源に比べ、回路挙動まで再現することで、より生々しく演奏表現に追従するオルガンサウンドを実現しています。トーンホイール、アンプ、ロータリースピーカーなど、アナログオルガンの回路や動作そのものを数値的に再現する音源です。
ドローバー操作に対する音の変化が非常にリアルで、グリッサンドや、エクスプレッションペダル操作の反応がよりリアルになっています。
- ELS-02で使っていたデータは使えますか?
展示店にて、現在お使いのUSBメモリーを実際に接続し、動作確認を行っていただくことを強くおすすめします。
メーカーからは、従来のオルガンフルート音色も内蔵し、互換性を維持しているとのアナウンスがあります。また、エレクトーンプレイヤーのSNSなどでも、再現性は高いという声が見られます。
ただし、音源構成や表現機能の進化により、すべての設定が完全に同一に再現されるわけではありません。
あわせて、お使いのUSBメモリーが新しい機種で使用できない場合も考えられるため、事前の確認をおすすめします。





